先日我が家の犬のココが子宮蓄膿症という病気で手術をしました。
手術は成功し、今はまだ痛々しい傷があるのですが、生きていてくれて本当にありがとうという気持ちと共になんでもっと早く病院に連れて行ってあげなかったのかと自分に苛立ちを覚える毎日です。
少しでも子宮蓄膿症の早期発見で世の中の犬達が助かればいいなと、この体験を記事にすることにしました。
目次
子宮蓄膿症とは
子宮蓄膿症は、細菌感染によって子宮に膿が溜まってしまう病気です。
子供を産んでいない犬や子供を産んで何年も経っている高齢の犬にかかりやすい病気です。
何も治療しなければ100%死亡する病気なので、子宮蓄膿症かもしれないと思ったら早急に病院に連れていく必要があります。
若い時に避妊手術をしていれば防げる病気ですが、避妊手術をしていない雌犬の6匹に1匹の割合ぐらいは子宮蓄膿症にかかってしまうという、比較的かかりやすい病気です。
我が家の犬は7歳で子宮蓄膿症になりました。
症状
子宮蓄膿症の症状はこちらです。
症状
・食欲減退
・元気消失
・嘔吐
・陰部をよく舐める
・お腹が張っている
我が家の犬はドライフードを食べなくなり、ウェットフードは食べていたので最初は好き嫌いでわがままになっているんだ位の考えだったのですが、その後もどんどん食べなくなっていき、元気もなくなってしまいました。
あと、食欲がないのにやたらと水を欲しがります。少し前から水をよく飲むようになったなと思っていたのですが、今思えばこれが一番最初の病気のサインだったんだなと思います。
お散歩もあまり喜ばないので体調不良だなあと思っていたら、今度はやたらと吐くようになったんです。
犬は吐きやすい動物なので、吐くこと自体は珍しくなかったのですが、さすがに気になって病院に連れて行くとエコー検査をされて先生に子宮蓄膿症と言われました。
子宮蓄膿症は手術が必要
人気のある動物病院だったので、既にその日の手術は予約でいっぱいとのことだったのですが、その日の夜に時間外で手術してくれるということになりました。
正直その時まで子宮蓄膿症という病気すら知らなかった無知な私は、薬で治るのかなぐらいに思っていたのでかなり驚きました。
病院に連れて行ったその日に手術になるなんて。
手術ができない高齢犬は薬で対応することもあるそうですが、先生のお話だと子宮蓄膿症は薬では治らないとのことです。
手術費用は?
そして私たち夫婦を驚かせたのがその手術費用でした。
手術・検査・入院費など合わせた合計額は13万9480円でした。
これは退院した時の合計金額なので、ここからさらに抜糸などでもう少し金額がかかってきます。
地域や病院によって値段は異なりますが、調べてみると10万円~20万円ぐらいが相場なようです。
最初なぜそんなに高いのかと思いましたが、全身麻酔や様々な検査に手術や入院費でそれぐらいかかるんだなあと、合計額を払った時内訳を見て納得しました。
我が家のココを手術してくれた病院は、夜間に手術をしてもらって時間外料金も含まれているのに13万円台で収まっているのでかなり良心的な動物病院でした。
我が家は別に裕福でもなく普通の家庭なので、ぶっちゃけいきなり13万円台の出費はかなり厳しかったのですが、ココは大切な家族ですし命にはもちろん代えられません。
こんな時、ペット保険に入っておけばよかったと思いましたが時すでに遅しです。
ペット保険の大事さを痛感しております。
備えあれば憂いなしですね。
愛犬が手術を受けて思う事
夜手術をする時間は何時になるかわからないけど手術後先生から電話してくれるとのことだったので、ずっと電話を待っていました。
22時前に電話がかかってきて、手術が終わったけど開腹してみたら予想以上に悪くて膿が漏れて腹膜炎になっているとのこと。できる限りの処置はした、とのことでした。
もしかして命が危ないかもしれない、と言われて私は愕然としました。
先生に言われたのは、あと1週間早く病院に来てくれていたらここまでひどくなっていなかったので大丈夫だったとのこと。
逆に病院に行くのがあと1週間遅かったら確実に命を落としていたとも言われました。
後で聞いたことですがココが生きるか死ぬか、この時点ではなんと半分半分ぐらいの確率だったそうです。(電話ではそこまでは言われてなかった。)
その日の夜はココに対して後悔の気持ちでいっぱいでよく眠れませんでした。1週間前から食欲が落ちていて少しおかしいなと思っていたのにすぐに病院に連れて行ってあげなくて本当にかわいそうなことをしたと。
次の日、朝すぐにココに会いに病院に向かいました。
大丈夫なのか、不安な気持ちでいっぱいのなか会いに行くと、きょとんと目をまんまるくしたココが私を見て嬉しそうにしてくれた時は本当に涙が溢れそうでした。(人前なのでグッと涙をこらえました。)
生きていてくれてありがとうと。
「犬の2週間の体調不良は人間にしたら2ヶ月ぐらいの感覚なんですよ。」と看護婦さんに言われ、さらに反省しております。
ココは私の心配をよそに、持ってきたウェットフードをぱくりと食べてくれ、安心したのですがお腹の状態がまだ良くないとのことで退院は次の日になりました。
次の日エコーでお腹を診てもらって、問題なさそうとのことだったので無事退院できました。
注意
退院した日の写真がこちら。
こんなお腹なのにしっぽをフリフリで予想以上に元気を見せてくれました。
私にもっと知識があって、若いうちに避妊手術を受けさせてあげていればこんなに大きな傷にならなかったのにと思うと本当にかわいそうなことをしたと思うと同時に、もっと犬について学ばなくてはいけないと痛感しています。
ちなみに術後は安静にしていたほうが良いのかと思いきや、先生に聞くとどんどん歩かせていいとのことでした。
血の巡りが良くなるからだそうです。
術後必要なもの
術後必要なものは上記の写真でつけているやつです。エリザベスカラーって言うらしいです。(よく見かけるのはプラスチックのエリマキトカゲみたいなやつ)
病院でエリザベスカラーを買うこともできたのですが、プラスチックのものより布でできているやつの方が良さそうかなと思い、Amazonで購入していました。
とにかく術後の傷を舐めたがるのでエリザベスカラーはあったほうが良いですよ。
看護婦さんに聞いたらたまに傷口の糸をブチっとちぎっちゃう子もいるのだとか。
うちのココは術後に体内にある悪いものを出すためにつけていたチューブを、いつの間にか引きちぎったということだったので(汗)お腹の糸もちぎりかねないと思ってエリザベスカラーをつけさせていますが、枕にしたりしてわりと便利そうです。
後ろ姿に哀愁を感じます。(^^;
2020年1月6日追記
やってくれましたココ。
手術後1週間ちょっと経ったのでエリザベスカラーを取っても大丈夫かな?と思い、エリザベスカラーを取ってあげたんです。
しばらくは私の横でおとなしくしていたのですが、突然ブチっと音がしてココを見てみると…↓
糸を食いちぎったー!
このままでは全部食いちぎってしまうということで、またすぐにエリザベスカラーつけました。
幸いお腹の傷はもうくっついているようで、大丈夫そうですけど本当にエリザベスカラーがないと困ったと思います。
その後
術後約2週間で抜糸しましたが、傷はまだくっきりしていますが以前のように走り回っていて元気いっぱいになりました。
エリザベスカラーは結局抜糸するまで付けていました。
犬を飼っている全ての方たちへ伝えたいこと
私は今回愛犬の命が危ないという状況になり、改めて犬は大事な家族ですごく大切な存在なんだということに気づかされました。
もちろん前々からわかっていたことなのですが一緒にいることが当たり前すぎて、少しの体調不良もすぐ治るだろうと軽く考えてしまっていた節があり、まさか命にかかわる重病だったなんて思わなくて本当に申し訳ない事をしたと思っています。命の重さを本当に感じた経験でした。
なのでこんな私が言えた事じゃありませんが、愛犬の様子がなんか少しでもいつもと違うなあと感じたら、とにかくすぐに病院に連れて行ってあげてください。
取り返しのつかないことになってしまう前に。